予防医療

マッサージでは良くならない腰痛に共通する意外な原因

「何度もマッサージに通っているのに、腰の痛みがすぐ戻ってしまう…」「ほぐしてもらってもその場だけで、根本的に良くならないのはなぜ?」
そう思う方もいるかもしれません。

実は、マッサージで一時的に楽になっても根本改善しない腰痛には、筋肉以外の“意外な原因”が隠れていることがあります。
それは、骨格のゆがみや姿勢のクセ、そして自律神経の乱れなど、体全体のバランスに関係していることが多いのです。

この記事では、マッサージでは良くならない腰痛の特徴と原因をわかりやすく解説し、根本から改善するための具体的な方法を紹介します。
腰痛をくり返さない体づくりのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

- 目次 -
  1. マッサージでは良くならない腰痛とは?その理由を徹底解説
  2. 腰痛がマッサージで一時的にしか良くならない3つの原因
  3. 『腰』以外に原因がある?見落とされがちなポイント
  4. 根本から腰痛を改善するために必要なアプローチ
  5. 腰痛をくり返さないための日常生活での工夫
  6. まとめ:本当の原因を知れば、腰痛は繰り返さない

マッサージでは良くならない腰痛とは?その理由を徹底解説

マッサージしても治らない腰痛」とはどんな状態?

マッサージで体をほぐしても、翌日にはまた痛みや重だるさが戻ってしまう腰痛
これは、筋肉の緊張が一時的に取れただけで、本当の原因が残ったままの状態です。

たとえるなら、「草むしりで地上の部分だけ抜いて、根っこを残してしまっている」ようなもの。
一瞬スッキリしても、しばらくするとまた生えてくる――それが**“マッサージでは治らない腰痛”**の典型です。

このタイプの腰痛は、長時間同じ姿勢でいることで起こる骨盤のゆがみや、体のバランスの崩れ、
あるいは内臓疲労やストレスによる自律神経の乱れなど、筋肉の奥の原因が関係していることが多いのです。

痛みが一時的に和らぐのに、すぐ戻ってしまう理由

マッサージの直後に体が軽く感じるのは、筋肉の表面の血流が良くなり、一時的にコリが緩むためです。
しかし、姿勢のクセや体の使い方が変わっていない限り、時間とともに筋肉はまた固まってしまいます。

さらに、腰の筋肉ばかりに注目してしまうと、背中やお尻、太ももなどの連動する筋肉が硬いままになるケースも。
体は全身でつながって動いているため、どこか一箇所が崩れると、また腰に負担が集中してしまうのです。

つまり、「痛みが戻る」のはマッサージが悪いのではなく、“原因を取り除けていない”ことが問題
そのため、根本的に治すには、全身のバランスを整えながら、再び負担がかからない体をつくる必要があります。

もしかして“筋肉”以外が原因かもしれない?

意外に多いのが、「腰痛の原因は腰の筋肉ではなかった」というケースです。
たとえば、骨盤のズレや股関節の硬さ、足の裏のバランスの悪さが原因で腰に負担がかかっている人も少なくありません。

また、精神的なストレスや睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れ、筋肉が常に緊張した状態になります。
これも「腰が張って痛い」と感じる一因になります。

このように、腰痛の原因は体の構造的な問題+心身の状態の両方が関係していることが多く、
どちらか片方だけをケアしても、本当の意味で改善することは難しいのです。

慢性的なだるさや疲労感も、腰痛と同じように体のバランスが関係している場合があります。
👉 【保存版】腰痛が治らない原因5選!今すぐ見直すべき習慣とは?

腰痛がマッサージで一時的にしか良くならない3つの原因

原因①:筋肉をほぐすだけで「骨格のゆがみ」が残っている

マッサージで筋肉をもみほぐすと、一時的に血流が良くなり、体が軽く感じられます。
しかし、骨格そのものが歪んだままでは、腰にかかる負担のかかり方は変わりません。

特に骨盤や背骨のゆがみがあると、どんなに筋肉を緩めても重心が偏ったままになります。
その結果、同じ場所の筋肉ばかりが再び緊張し、痛みが繰り返されるのです。

体を根本から整えるには、骨格の位置を正しい状態に戻すことが重要です。
整体やストレッチなどで骨盤や背骨のバランスを調整することで、マッサージでは届かない深い原因にアプローチできます。

原因②:姿勢や動きのクセが改善されていない

デスクワークやスマホ操作など、日常生活の中でついた「姿勢のクセ」も腰痛を悪化させます。
背中を丸めたり、重心を片側にかけたりする動作が続くと、特定の筋肉だけが酷使されるようになります。

マッサージではその筋肉を緩めることはできますが、悪い姿勢の習慣を直さない限り、同じ場所に再び負担がかかるのです。
つまり、マッサージだけでは「結果」に対応しているだけで、「原因」への対策ができていません。

腰痛を繰り返さないためには、正しい姿勢と体の使い方を身につけることが欠かせません。
施術と合わせて、日常での座り方・立ち方・歩き方を見直すことが根本改善への近道になります。

原因③:ストレスや自律神経の乱れが関係している

最近注目されているのが、ストレスと自律神経の関係です。
人は緊張や不安を感じると交感神経が優位になり、筋肉が自然とこわばるようになります。

この状態が続くと、血流が悪化し、腰周辺の筋肉が固まりやすくなります。
そのため、いくらマッサージでほぐしても、心身のストレスが取れない限りまた筋肉が緊張してしまうのです。

深呼吸や軽い運動、睡眠の改善などでリラックス状態をつくることが、腰痛改善のサポートになります。
つまり、「体」と「心」の両方にアプローチすることが、長く続く腰痛には欠かせない視点なのです。

『腰』以外に原因がある?見落とされがちなポイント

骨盤や股関節の動きの悪さが腰に負担をかける

腰痛の原因が「腰そのもの」にあると思われがちですが、実は骨盤や股関節の動きが悪くなっていることが原因のケースも多くあります。
骨盤が歪むと、腰回りの筋肉が引っ張られ、常に緊張した状態になります。
さらに股関節の動きが制限されると、歩いたり立ち上がったりするたびに腰が代わりに動きを補うようになり、結果的に痛みが強くなってしまうのです。

このタイプの腰痛を改善するには、腰だけでなく**骨盤や股関節を含めた「下半身全体のバランス」**を整えることが大切です。
ストレッチや骨盤矯正などで可動域を広げることで、腰への負担を大きく減らすことができます。

足首や背中の硬さが腰痛の引き金になることも

意外に思われるかもしれませんが、足首の硬さや背中の柔軟性の低下も腰痛の原因になります。
足首がうまく動かないと、歩行時に体全体のバランスが崩れ、膝から骨盤、そして腰へと負担が連鎖的に伝わります。

また、背中(特に胸椎周り)が硬くなると、上半身の動きが制限されるため、日常動作の中で腰だけが過剰に動いてしまいます。
つまり、腰が「代わりに頑張りすぎている」状態です。
こうしたケースでは、背中や足首の柔軟性を高めることが、結果的に腰の痛みを和らげることにつながります。

腰痛の原因は「体のバランス全体」に隠れている

腰の痛みを感じている場所と、実際の原因が一致しないことは珍しくありません。
体はひとつながりで動いているため、どこか一箇所でも動きが悪くなると、他の部分がその影響を受けます。

そのため、腰の痛みを根本的に解決するには「全身のつながり」に目を向けることが欠かせません。
また、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れが、筋肉を常に緊張させるケースもあります。
腰だけに注目するのではなく、心身の両面から整えることが、長く続く腰痛を防ぐポイントです。

「骨格から変える!つらい不調の原因を整体で根本改善する方法とは?」の記事では、姿勢と骨格の関係を詳しく解説しています。
👉 骨格から変える!つらい不調の原因を整体で根本改善する方法とは?

根本から腰痛を改善するために必要なアプローチ

骨格のバランスを整える施術を受ける

マッサージでは筋肉の緊張を和らげることはできますが、体のゆがみそのものを整えることは難しいのが現実です。
そのため、骨格のバランスを整える整体や接骨院での施術が有効です。

骨盤や背骨のゆがみを正しい位置に戻すことで、腰への負担を減らし、自然と筋肉のこりや痛みも軽減していきます。
ポイントは、痛みのある部位だけでなく全身の動きを見てアプローチしてくれる施術を選ぶことです。
正しい調整が行われると、姿勢が整い、腰への負担がかかりにくい状態をキープしやすくなります。

動作や姿勢の改善トレーニングを取り入れる

施術で整えた体を維持するには、日常の動作や姿勢のクセを正すトレーニングが欠かせません。
たとえば、背筋を伸ばして座る・立つときにお腹を軽く引き締める・歩くときにかかとから着地する、などの基本的な動作を意識するだけでも効果があります。

また、軽いストレッチや体幹トレーニングを続けることで、体を支える筋肉が安定し、再びゆがみにくい状態を保てます。
重要なのは「頑張りすぎず、毎日少しずつ続ける」ことです。
たった1日5分でも、積み重ねることで体の使い方が変わり、腰への負担は確実に減っていきます。

生活習慣の見直しで「再発しにくい体」に変える

腰痛は、日常生活の中にある小さなクセの積み重ねによっても起こります。
長時間同じ姿勢で座る、冷えた環境にいる、睡眠不足が続く――これらはすべて腰痛の再発を招く要因です。

まずは、こまめに体を動かす習慣をつけることが大切です。
1時間に1度は立ち上がって軽く伸びをしたり、深呼吸をして血流を促したりしましょう。
また、入浴で体を温めることも効果的です。

さらに、ストレスの多い生活は筋肉の緊張を強めるため、リラックスできる時間を意識的に確保することも重要です。
こうした習慣を整えることで、体の回復力が高まり、腰痛をくり返さない体へと変化していきます。

腰痛をくり返さないための日常生活での工夫

正しい座り方・立ち方を意識する

腰痛を防ぐうえで最も重要なのが、日常の姿勢を整えることです。
特にデスクワークをしている人は、座り方ひとつで腰への負担が大きく変わります。

イスに深く腰をかけ、背筋を伸ばし、膝が90度になるように座ることで、骨盤が自然な位置を保ちやすくなります。
また、立っているときは片足に体重をかけすぎないようにし、両足でバランスをとる意識を持ちましょう。

このような「姿勢のクセ」を見直すだけでも、腰痛の再発リスクは大幅に減少します。

デスクワーク中の休憩とストレッチを習慣にする

長時間同じ姿勢で作業を続けると、筋肉がこわばり、血流が悪くなってしまいます。
これを防ぐには、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすことが効果的です。

おすすめは、背伸び・肩回し・股関節の前後ストレッチなど、短時間でできる動きです。
たった数分でも血の巡りが改善し、筋肉の酸素不足を防ぐことができます。

また、腰回りだけでなく太ももやふくらはぎも動かすことで、体全体のバランスを保ちやすくなります。
「作業+ストレッチ」をセットで考えることが、腰に負担をためないポイントです。

睡眠環境や入浴で体をしっかりリセットする

腰痛を予防するには、休息の質も欠かせません。
まず意識したいのが寝る姿勢と寝具の見直しです。
柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込み、背骨が曲がってしまうため、適度な反発力のある寝具を選びましょう。

また、寝る前の入浴も効果的です。
40℃前後のお湯に10〜15分ほど浸かることで、筋肉の緊張がほぐれ、自律神経のバランスも整います。
さらに、睡眠中に体がしっかり休まるよう、スマホやテレビを寝る直前まで見ない習慣をつけるのも大切です。

こうした日々のケアを続けることで、体が自然と回復しやすくなり、腰痛を繰り返さない強い体を作ることができます。

自律神経の乱れが腰痛に関係しているケースもあります。
詳しくは以下の記事で、自律神経を整える方法を紹介しています。
👉 自律神経を整える方法を年代別に紹介!生活に合った3つの工夫

まとめ:本当の原因を知れば、腰痛は繰り返さない

マッサージで改善しない理由を理解しよう

腰痛がなかなか良くならない場合、単に筋肉をほぐすだけでは解決しないことが多いです。
骨格のゆがみや姿勢のクセ、ストレスなど、痛みの根本的な原因に目を向けることが大切です。

マッサージは一時的に血流を良くし、体を軽くする効果がありますが、それだけでは再発を防ぐことはできません。
腰痛を「一時的な不調」ではなく、「体全体のサイン」として捉えることで、改善への第一歩が見えてきます。

腰痛は「全身のバランス」がカギ

腰は体の中心にあり、骨盤・股関節・背中・足など全身のバランスに支えられています。
そのため、どこか一部にゆがみや硬さがあると、自然と腰に負担が集中してしまうのです。

「腰が悪い=腰だけの問題」ではないという視点を持つことが、根本改善のカギになります。
全身のつながりを意識し、必要であれば専門家に相談しながら整えていくことが大切です。

自分に合った方法で根本改善を目指そう

腰痛の原因や生活環境は人それぞれ異なります。
そのため、誰かに効果があった方法が、自分にも合うとは限りません。

大切なのは、「自分の体に合った方法を見つけて続けること」です。
信頼できる施術者に相談しながら、姿勢改善・生活習慣の見直し・ストレスケアを少しずつ取り入れていきましょう。

そうすれば、これまで何度もくり返してきた腰痛も、徐々に改善へと向かっていきます。
本当の原因を知り、正しいケアを続ければ、腰痛は繰り返さない――それが根本改善の答えです。

原因をプロに見てほしい方は

そらまち接骨院では、腰痛の根本原因を丁寧に分析し、骨格・筋肉・自律神経のバランスを整える施術を行っています。

原因はいろいろな要因から腰痛に繋がっていることがあります。腰痛を根本改善するには原因を正しく知ることと、正しくアプローチするという二つの視点が必要になります。
悩みが大きくて誰に相談をすればいいか分からない方は、下記のサイトからご予約をしてください。

詳しくはこちらからご覧ください。
👉 そらまち接骨院 公式サイト

山崎 巧太

山崎 巧太

柔道整復師として7年間の経験を積み、数万回の施術経験と東洋・西洋医学の知識を元に情報を発信しております。 過去にはプロアスリートトレーナーとして働いたり、エンジニアとして勤めていたりと様々な経験や知識も発信に役立てています。

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