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腰痛の原因は腰じゃない?プロが解説する見落とされがちな3つのポイント

「腰が痛いから腰を治療しているのに、なかなか良くならない。
湿布やマッサージ、その場では楽になるけど、すぐ元に戻ってしまう…。
もしかして、他に原因があるのでは?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、腰痛の原因は必ずしも腰そのものにあるとは限らず、腰以外の部位に本当の原因が隠れているケースは少なくありません。
腰だけを見続けても改善しない腰痛には、共通した“見落とされがちなポイント”が存在します。

この記事では、腰痛がなかなか良くならない理由を整理しながら、腰以外に注目すべき3つの重要なポイントと、その考え方について、専門用語を使わずに分かりやすく解説していきます。

腰痛の原因は本当に「腰」なのか?

腰が痛いと、
「腰を痛めたのかな」
「年齢のせいかもしれない」
と考える方はとても多いです。

実際、腰痛で来院される方の多くが、
「腰が悪いと言われた」
「とりあえず腰を温めたり、揉んだりしている」
という経験をしています。

それでも、
・何度も同じ痛みをくり返す
・その場では楽になるが、すぐ戻る
・検査では異常がないと言われた

こうした悩みを抱えている方も少なくありません。

ここで一度、立ち止まって考えてほしいことがあります。

その腰痛、本当に“腰そのもの”が原因でしょうか?

腰を治療しても良くならない人が多い理由

腰を一生懸命ケアしているのに改善しない場合、
腰は「悪者」ではなく、結果として負担が集まっている場所であることがあります。

体は、
立つ
歩く
座る
かがむ
といった動きを、全身の関節や筋肉が協力して行っています。

ところが、
・どこかがうまく動かない
・知らないうちに負担が偏っている

こうした状態があると、
その“しわ寄せ”が腰に集中します。

つまり、腰はサボっているのではなく、
むしろ頑張りすぎて痛みを出している
というケースが多いのです。

痛い場所=原因とは限らない

ここが、腰痛を理解するうえでとても大切なポイントです。

痛みが出ている場所と、原因の場所は一致しないことがある。

これは、特別な話ではありません。

例えば、
・足の動きが悪くなっている
・股関節が硬くなっている
・背中がほとんど動いていない

こうした状態が続くと、
本来その部分が担うはずの動きを、腰が代わりに引き受けます。

結果として、
「腰ばかりが疲れる」
「腰だけが痛くなる」
という状態が起こります。

腰痛が長引いている方ほど、
腰以外の部分に目を向ける視点が必要になります。


腰をケアしても改善しない理由については、
こちらの記事で 「なぜ腰だけを見ても変わらないのか」 をもう少し詳しく解説しています。

▶︎ マッサージでは良くならない腰痛に共通する意外な原因

腰以外に原因があると腰痛が起こる理由

「腰が痛いのに、原因が腰じゃないと言われてもピンとこない」
そう感じる方も多いと思います。

実際、これまで
「腰を痛めた覚えがないのに痛くなった」
「特別なことはしていないのに、いつの間にか腰がつらくなった」
という声は非常に多く聞かれます。

ここには、腰痛が起こる“仕組み”が関係しています。

体はつながって動いている

私たちの体は、パーツごとにバラバラに動いているわけではありません。

歩くときも、
立ち上がるときも、
体をひねるときも、
足・股関節・背中・肩・腰が連動して動いています。

どこか一か所の動きが悪くなると、
他の場所がそれを補おうとします。

特に腰は、
上半身と下半身の間にあり、
日常動作の中心になる部分です。

そのため、
他の場所の不調が集まりやすい場所
とも言えます。

どこかの負担が腰に集まりやすい仕組み

例えば、
・足がうまく使えていない
・股関節が硬くなっている
・背中がほとんど動いていない

こうした状態があると、
本来それぞれの場所が分担するはずの動きを、腰が代わりに行います。

すると、
「腰だけがいつも張っている」
「少し動いただけで腰が疲れる」
という状態になります。

ここで大切なのは、
腰が弱いから痛くなるわけではない
という点です。

腰痛の多くは、
「腰が限界まで頑張った結果として出ているサイン」
とも考えられます。

この視点を持つだけで、
腰痛の見方は大きく変わります。

見落とされがちな腰痛の原因① 足・股関節の問題

腰痛というと、
「腰を動かしすぎた」
「重い物を持った」
と考えがちですが、実際には足や股関節の状態が関係している腰痛はとても多く見られます。

ご本人に自覚がないまま、
腰に負担をかけ続けているケースも少なくありません。

足の動きが悪いと腰に負担がかかる

歩くとき、立つとき、体を支えているのは足です。

本来、
地面からの衝撃
体重の移動
バランスの調整
といった役割は、足が大きく担っています。

しかし、
・足首が硬い
・足の指が使えていない
・片側に体重をかけるクセがある

こうした状態があると、
足で処理できなかった負担が、上へ上へと伝わります。

その結果、
腰がクッション代わりになり、負担を受け続ける
という状態が起こります。

「特に何もしていないのに腰が痛くなる」
という方ほど、足の使い方に原因が隠れていることがあります。

股関節の硬さが腰痛につながる理由

股関節は、
体を前に倒す
立ち上がる
歩幅を広げる
といった動作で、大きく動く関節です。

この股関節が硬くなると、
本来ここで行われる動きを、腰が代わりに行うようになります。

例えば、
前かがみになるたびに腰だけが曲がる
立ち上がるときに腰に力が集中する

こうした動きが積み重なると、
腰は常に無理をしている状態になります。

股関節が動かない分、腰が働きすぎてしまう。
これが、慢性的な腰痛につながる大きな理由のひとつです。

腰をどれだけケアしても改善しにくい場合、
股関節の動きまで目を向ける必要があります。

見落とされがちな腰痛の原因② お腹・体の前側の硬さ

腰が痛いと、
どうしても背中側ばかりに意識が向きがちです。

しかし実際には、
体の前側の硬さが腰痛の原因になっているケースも多くあります。

特に、
・座っている時間が長い
・前かがみの姿勢が多い
・スマホやパソコンを見る時間が長い

こうした生活が続いている方は注意が必要です。

体の前が硬いと腰は常に引っぱられる

お腹や太ももの前側は、
姿勢を保つうえでとても重要な部分です。

ここが硬くなると、
体は無意識に前へ引っぱられます。

すると、
倒れないように腰や背中が常に力を入れて支える状態になります。

この状態が続くと、
腰は休む時間がなくなり、常に緊張したままになります。

「何もしていなくても腰が重い」
「朝起きた時から腰が張っている」

こうした感覚がある方は、
体の前側の硬さが関係している可能性があります。

長時間座る生活が腰痛を招く理由

長く座っていると、
体の前側は縮み、
背中側は引き伸ばされた状態になります。

このアンバランスな姿勢が習慣化すると、
立ち上がったときや動き始めに、腰に負担が集中します。

特に、
・デスクワーク
・車の運転
・スマホ操作

が多い方は、
知らないうちに腰痛を招きやすい体の状態になっています。

腰痛は、姿勢の積み重ねの結果として起こることも多い
という視点がとても大切です。

見落とされがちな腰痛の原因③ 背中・肩の動きの悪さ

腰痛と聞くと、
背中や肩はあまり関係がないように感じるかもしれません。

しかし実際には、
背中や肩の動きの悪さが、腰に負担を集めてしまっているケースも多く見られます。

特に、
・猫背気味
・肩こりが慢性的にある
・腕を上げにくい

こうした自覚がある方は、腰痛とのつながりを知っておくことが大切です。

背中が動かないと腰ががんばりすぎる

体をひねる
物を取る
振り向く

こうした動きは、本来、背中も一緒に動くことでスムーズに行われます。

ところが、
背中が硬くなって動きにくくなると、
その動きを腰だけで行うようになります。

すると、
・少しの動作でも腰が疲れる
・同じ動きを繰り返すと腰が痛くなる

といった状態が起こります。

背中が動かない分、腰が代わりに動きすぎている
というイメージを持つと分かりやすいです。

肩や背中と腰痛の意外な関係

肩や背中のこりが強い方ほど、
体全体の動きが小さくなっていることがあります。

動きが小さくなると、
限られた関節だけで体を動かすクセがつきます。

その結果、
腰ばかりに負担が集中し、痛みにつながります。

腰痛は腰だけの問題ではなく、姿勢や体の使い方の問題でもある。
この視点を持つことで、改善のヒントが見えてきます。

自分の腰痛を見分けるためのチェックポイント

ここまで、腰以外に原因がある腰痛についてお伝えしてきました。

ただ、
「自分の場合はどこが関係しているのか分からない」
と感じる方も多いと思います。

そこでこの章では、
自分の腰痛を考えるためのヒントを整理していきます。

腰以外を動かしたときの変化を見る

腰が痛いときほど、
つい腰だけを気にしてしまいがちです。

ですが、
足を動かしたとき
股関節をゆっくり動かしたとき
背中や肩を動かしたとき

そのあとで、腰の感じがどう変わるかを観察してみてください。

・少し楽になる
・動きやすくなる
・痛みが和らぐ

こうした変化が出る場合、
腰以外の場所が関係している可能性があります。

これは、
「その場所が悪い」
という意味ではなく、
「腰の負担を減らせる場所が見つかった」
と考えると分かりやすいです。

痛みの出方から分かるヒント

腰痛は、痛みの出方にも特徴があります。

例えば、
・動き始めが一番つらい
・同じ姿勢を続けると痛くなる
・朝と夜で痛みが違う

こうした違いは、
体のどこに負担がかかっているかを考えるヒントになります。

腰痛は一律ではなく、人によって理由が違う。
その前提を持つことが、改善への近道です。


腰の痛みが落ち着いても、
体の使い方や生活習慣が変わらないままだと、
ぎっくり腰をくり返してしまうケースは少なくありません。

「また急に動けなくなったらどうしよう…」
そんな不安がある方は、
再発を防ぐための整体の考え方や、日常で気をつけたいポイントをまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。

▶︎ そのままだと再発するかも?ぎっくり腰を防ぐ整体&日常ケアのコツ

腰痛をくり返さないために大切な考え方

腰痛がつらいと、
「今の痛みをどうにかしたい」
と考えるのは当然のことです。

しかし、
何度も腰痛をくり返している場合は、
その場しのぎの対処だけでは足りないこともあります。

一時的な対処より原因を見ることが大切

マッサージやストレッチで一時的に楽になることはあります。

それ自体は、決して悪いことではありません。

ただ、
楽になってもすぐ戻ってしまう場合は、
「なぜ腰に負担がかかっているのか」
という視点が欠けている可能性があります。

腰痛は、
体の使い方やバランスの乱れが積み重なった結果として起こることが多いからです。

原因を見直さずに対処だけを続けると、
同じ痛みをくり返しやすくなります。

自分の体を知ることが再発防止につながる

腰痛は、体からのサインです。

「ここが頑張りすぎている」
「ここがうまく使えていない」

そうしたサインに気づくことで、
体の使い方を見直すきっかけになります。

腰痛を防ぐ一番の近道は、自分の体を理解すること。
その積み重ねが、再発しにくい体づくりにつながります。

まとめ:腰痛は「腰だけ」を見ないことが改善への近道

腰が痛いと、
どうしても腰そのものに原因があると思いがちです。

しかし、この記事でお伝えしてきたように、
腰痛の多くは
足・股関節・体の前側・背中や肩の動き
といった、腰以外の部分と深く関係しています。

腰をいくらケアしても改善しない場合、
それは腰が悪いのではなく、
腰が他の場所の負担を引き受け続けているサインかもしれません。

大切なのは、
・痛い場所だけを見るのではなく
・体全体の使い方を見直すこと

その視点を持つだけで、
腰痛への向き合い方は大きく変わります。

「もう治らないかも」と諦める前に、
一度、腰以外の部分にも目を向けてみてください。

最後に:腰痛でお悩みの方へ

もし、
・腰を治療してもなかなか良くならない
・原因をきちんと説明してもらったことがない
・自分の体の状態を知りたい

そう感じているのであれば、
原因を丁寧に確認することを大切にしている接骨院に相談するのも一つの選択です。

当院「そらまち接骨院」では、
痛みが出ている場所だけでなく、
なぜ腰に負担がかかっているのかを一緒に確認しながら施術を行っています。

その場しのぎではなく、
体の使い方やバランスまで含めて見直すことで、
腰痛をくり返しにくい状態を目指します。

腰痛で不安を感じている方は、
一人で抱え込まず、まずは体の状態を知ることから始めてみてください。

▶︎ そらまち接骨院のHPを見る

山崎 巧太

山崎 巧太

柔道整復師として7年間の経験を積み、数万回の施術経験と東洋・西洋医学の知識を元に情報を発信しております。 過去にはプロアスリートトレーナーとして働いたり、エンジニアとして勤めていたりと様々な経験や知識も発信に役立てています。

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