症状について

肩こりが治らないのは○○のせい?知らなきゃ損する改善法

「肩こりがずっと続いているけど、マッサージを受けてもすぐに戻ってしまう…。もしかして自分だけ何か原因があるの?」

そう思う方もいるかもしれません。

実は、肩こりがなかなか改善しない人には、肩以外の場所に原因があるケースや、ストレス・生活習慣の乱れといった見逃されがちな要素が影響していることが多いのです。

この記事では、肩こりが治らない意外な原因を3つに分けて解説し、それぞれに合った改善法と、再発を防ぐ生活習慣の見直し方法まで紹介します。

整体や病院に行く前に、ぜひ知っておいてほしい情報をまとめました。

参照:Autonomic Nervous System Function and Central Pain Processing in People With Frozen Shoulder: A Case-control Study

肩こりが治らない3つの意外な原因とは?

姿勢が悪くても痛くならない人との違い

一見すると同じような姿勢でも、肩こりになる人とならない人がいます。

その違いは、筋肉の使い方や日常生活での動作パターン、身体の柔軟性にあります。

たとえば、同じようにデスクワークをしていても、無意識のうちに姿勢を変えて筋肉の緊張を分散できる人と、同じ姿勢を長時間維持してしまう人では肩こりの発生頻度が大きく異なります。

日常のクセや身体の動かし方が大きく影響しているのです。

肩こりの原因は肩以外にあることも

肩に痛みがあるからといって、必ずしも肩にだけ原因があるとは限りません。

実は、背中の筋肉や腰、骨盤のゆがみ、足の着き方などが肩こりを引き起こす原因になっている場合もあります。

身体はすべてつながっているため、一部のバランスが崩れることで他の部位に負担がかかるのです。

たとえば、足のアーチが崩れることで歩行バランスが乱れ、それが骨盤のズレを生み、結果として肩の筋肉に無理がかかることもあります。

ストレスや自律神経の乱れが影響する理由

ストレスが長期間にわたって続くと、自律神経が乱れて筋肉が常に緊張状態になります。

特に首や肩まわりの筋肉は、精神的なストレスに非常に敏感で、無意識に力が入ることが多い部位です。

また、交感神経が優位になると血流が悪くなり、老廃物がたまりやすくなることで痛みやだるさを感じるようになります。

精神的なリラックスが、肩こり解消には欠かせない要素です。

参照:Autonomic Nervous System Function and Central Pain Processing in People With Frozen Shoulder: A Case-control Study

肩こりを改善するための3つの具体的な対策

肩の筋肉が固まっている場合の対処法

肩の筋肉が固くなる原因は、長時間の同じ姿勢や冷え、運動不足などです。

固まった筋肉は血流が悪くなり、栄養や酸素が届きにくくなるため、よりコリが強くなってしまいます。

まずは温めて血行を促進することが大切です。

蒸しタオルや入浴で筋肉を緩め、軽いストレッチで動きをつけましょう。

無理に強く押すのではなく、呼吸を意識しながらゆっくり伸ばすことがポイントです。

骨盤や背中のゆがみに対応する方法

骨盤や背骨にゆがみがあると、体の重心が偏り、肩に過剰な負担がかかります。

普段の立ち方・座り方に注意し、骨盤を立てて座る意識を持ちましょう。

背筋を伸ばすことがつらい場合は、クッションなどを活用してサポートするのも有効です。

さらに、体幹を鍛える運動(プランクやスクワット)を取り入れることで、正しい姿勢を保ちやすくなります。

ストレス性の肩こりへのセルフケア

ストレスが原因の肩こりには、心身のリラックスが効果的です。

深呼吸や瞑想、ゆったりとした音楽を聴く時間を持つことで、副交感神経が優位になり、筋肉の緊張がやわらぎます。

また、就寝前にスマホを控え、照明を落とすことで睡眠の質も向上します。

ストレス性の肩こりは一時的なケアでは解決しにくいため、日常的なストレス対策を習慣化することが大切です。

参照:平川接骨院 鍼灸治療院グループ/骨盤の歪みと肩こりの関係性はあるのか?ないのか?

肩こりを繰り返さないための3つの生活習慣の見直し

正しい座り方とスマホの使い方

悪い姿勢を続けると、肩や首に大きな負担がかかります。

イスに深く座り、骨盤を立てて背筋を伸ばす姿勢を心がけましょう。

スマホを使うときは目線を下げすぎず、手元を持ち上げて見る習慣をつけるとよいでしょう。

これだけでも、首や肩の負担をかなり軽減できます。

睡眠とお風呂の活用で体を休める

質の高い睡眠は、体の回復にとって欠かせません。

寝る前に湯船に浸かることで副交感神経が優位になり、深い眠りを得やすくなります。

特に40度前後のぬるめのお湯に15分ほど浸かるのが理想的です。

また、湯上がりにストレッチを加えるとさらに効果が高まります。

軽い運動で肩こりを防ぐ習慣を作る

適度な運動は血行を促進し、筋肉の柔軟性を保ちます。

ウォーキングやラジオ体操、肩回し運動など、簡単にできる運動を毎日のルーティンに取り入れてみましょう。

運動を習慣化することで、肩こりの予防効果が高まります。

また、軽い筋トレを行うことで姿勢を支える筋肉も鍛えられ、根本的な改善につながります。

医療機関・整体を選ぶ前に押さえるべき3つのポイント

マッサージで改善しないときの考え方

一時的なマッサージで楽になっても、すぐに症状が戻る場合は根本原因にアプローチできていない可能性があります。

コリの元となる姿勢や生活習慣、ストレスなどの要因を見直す必要があります。

マッサージはあくまで一時的なケアであり、原因を探ることが大切です。

医療機関に相談すべきタイミング

肩こりが長期間続く場合や、しびれ・吐き気・頭痛などを伴うときは、早めに医療機関に相談しましょう。

神経や内臓の病気が関係している場合もあり、放置することで悪化するリスクがあります。

自己判断せず、専門家の意見を聞くことが大切です。

信頼できる施術先を見つけるポイント

整体や接骨院を選ぶ際は、口コミや実績、カウンセリングの丁寧さなどをチェックしましょう。

施術の説明が分かりやすく、無理な勧誘がないところが理想です。

自分の身体を安心して任せられる施術者との出会いが、改善の第一歩です。

肩こり改善のまとめ:原因を知り、自分に合った対策を選ぼう

肩こりの原因は一つではない

「肩こり」と一言でいっても、原因は人それぞれです。

姿勢の悪さ、体のゆがみ、ストレス、自律神経の乱れなど、さまざまな要素が複雑に絡み合って発症しています。

表面的な痛みだけで判断するのではなく、根本的な原因を探る視点が大切です。

そのためには、まず自分の生活習慣や体の使い方を見直すことが第一歩になります。

生活習慣やストレスにも注意が必要

肩こりの改善には、姿勢や筋肉のケアだけでなく、生活習慣の見直しも欠かせません。

特に、睡眠や入浴、スマホの使い方、運動不足、ストレスの管理など、日常の積み重ねが症状に大きく影響します。

「肩こり=肩の問題」と決めつけるのではなく、全身のバランスと心の状態にも目を向けましょう。

自分に合った対策で再発を防ごう

情報があふれる現代では、肩こりに関する対策も数多く存在します。

しかし大切なのは、自分の症状やライフスタイルに合った方法を選び、無理なく続けていくことです。

すぐに結果が出なくても、根気よく続けることで、確実に身体は変わっていきます。

この記事で紹介した内容を参考に、今日から一歩ずつ肩こり改善に取り組んでみましょう。

山崎 巧太

山崎 巧太

柔道整復師として7年間の経験を積み、数万回の施術経験と東洋・西洋医学の知識を元に情報を発信しております。 過去にはプロアスリートトレーナーとして働いたり、エンジニアとして勤めていたりと様々な経験や知識も発信に役立てています。

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